[原典はこちら](https://youtube.com/watch?v=AneENTS1FuY&si=-XHC0C6R37EKAaJ3) イギリスのEU離脱(ブレグジット)の流れは、複数の経済的要因と社会的変動が影響している。具体的には、北海油田の枯渇と2008年のリーマンショックが大きな転機となった。 #### 北海油田の枯渇 1970年代以降、北海油田はイギリス経済にとって重要な収入源であった。しかし、2000年代に入り油田の生産量は減少し、政府の財政に影響を与えた。これにより、公共サービスへの支出削減が進められた。 #### リーマンショックと生活保護の切り詰め 2008年のリーマンショックは世界的な金融危機を引き起こし、イギリスもその影響を受けた。経済の低迷に伴い、政府は財政再建の一環として生活保護を含む公共支出の削減を実施した。これにより、多くの低所得者層が生活苦に直面した。 #### 移民問題と労働市場 同時期に、イギリスはEU加盟国からの移民の増加に直面していた。移民労働者が低賃金の仕事を占める一方で、地元の労働者は職を失うか、低賃金の仕事に甘んじる状況が生まれた。このことが社会的不満を助長し、移民排斥の声が高まった。 #### ロンドンでの暴動 2011年、ロンドンを中心に大規模な暴動が発生した。この暴動は、警察による黒人青年の射殺事件を契機としたが、根底には経済的不平等や社会的排除に対する不満があった。これらの不満は、生活保護の削減や移民問題と結びつき、さらなる社会的緊張を生んだ。 ### 結論 イギリスのEU離脱の決定には、北海油田の枯渇やリーマンショック後の生活保護の切り詰め、移民の増加による労働市場の変化、そしてロンドンでの暴動など、複数の要因が絡み合っている。これらの経済的・社会的背景が、EU離脱という選択に至る大きな要因となった。