[ビジネスとユーザー体験を接続する方法とは？【グロースサイクル実践編】｜國光俊樹](https://note.com/ku_ni_29/n/nf0075cfdb110#ed7a6822-9e77-45b2-a282-ee7390719bd1) #### 概要 本記事は、ビジネスの持続的成長とユーザー体験の質的向上を目指す「グロースサイクル」の実践的アプローチに焦点を当てている。Experience Designの専門性を生かした事業開発の現場からの知見を基に、具体的な接続方法について解説する。 #### グロースサイクルの基本概念 グロースサイクルは、事業成長を促進するための持続可能な価値循環を創出する設計図である。このサイクルは、事業やサービスが体験価値とビジネス価値の両方を提供しながら成長を遂げるために必要な要素を組み合わせる。 #### ユーザー体験の設計との接続 実際にグロースサイクルをユーザー体験の設計にどう結びつけるかが重要な課題である。この課題を解決するために、フォッグの消費者行動モデル「B=MAT」が役立つ。このモデルは、ユーザーが行動を起こすために必要なモチベーション、実行能力、トリガーの三要素を提供する。 #### グロースサイクルとB=MATの統合 サービスデザインでは、グロースサイクルにB=MATモデルを適用し、ユーザーがコアな行動を連続して起こすための機会を設計する。具体的には、小さな行動が連鎖的に大きな行動を引き起こすサイクルを創出することが目標である。 #### 事例：Twitterの体験設計 Twitterの場合、コア体験として「投稿」と「反応」を定義し、それぞれの体験に対してB=MATモデルを適用して、ユーザーが自然に行動を起こしやすい環境を作り出す。 #### まとめ グロースサイクルとユーザー体験の接続は、サービスが持続的に価値を提供し続けるために不可欠である。この接続を正しく行うことで、ビジネスは自然な成長を遂げ、ユーザーは豊かな体験を享受できる。