プロジェクトに取り組む際には、進捗状況や次に何をすべきかを把握しておくことが重要である。特に、複数のプロジェクトを並行して進める場合、一つ一つの記憶が薄れがちになり、混乱しがちである。 プロジェクト・ノートは、各プロジェクトの現在の状況と次に取るべき行動を明確にするためのツールである。これにより、「次に何をするつもりだったか?」と悩むことなく、スムーズに進行できる。 ノートには、以下の項目を記載することが望ましい: 1. **プロジェクト名と概要**:現在進行中のプロジェクトの名称と、その概要を記載する。 2. **最新の進捗状況**:現在の進捗状況を具体的に記載し、どこまで進んでいるかを明確にする。 3. **次に取るべき行動**:次に何をすべきかを具体的に記載する。これにより、次のステップが明確になり、迷わずに行動に移せる。 4. **期限と重要な日付**:各タスクの期限や重要な日付を記載し、スケジュール管理を徹底する。 これらの項目を明確に記載することで、プロジェクトの進行がスムーズになり、期限ギリギリで追い詰められることなく、計画的に進めることができる。 プロジェクト・ノートは、医者が患者のカルテを作るように、プロジェクトごとの「カルテ」として活用することができる。これにより、プロジェクトの横軸の線がつながり、全体像が把握しやすくなる。 ### プロジェクトノートを書く際の注意点は過度な詳細を避けることである プロジェクトノートを書く際には、細かな段取りや計画にこだわり過ぎないように注意する必要がある。これは、過剰な詳細がプロジェクト全体にプレッシャーを与える可能性があるためである。また、細かなタスクの洗い出しも不必要である。タスクの洗い出しを行うと、プロジェクトが停滞する要因となり、メンテナンスの負担が増大する。プロジェクトノートには、記憶を補うためのログとルーチンの組み合わせだけで十分である。詳細にこだわるあまり、マイクロマネジメントに陥らないようにすることが重要である。 up: [[タスクシュートにおける長期プロジェクトの管理方法]]