### リソース・ベースト・ビューの定義 リソース・ベースト・ビュー(RBV)は、企業が持つ内部のリソースと能力が競争優位の源泉であるとする戦略的管理の理論である。この視点は、企業が持つユニークな資産やスキル、能力が長期的な成功を左右すると考え、外部環境よりも内部リソースに焦点を当てる。1990年代に主流になった。 ### 戦略形成におけるリソースの役割 リソース・ベースト・ビューでは、持続可能な競争優位を達成するために、企業が保有するリソースが貴重である(価値がある)、希少性がある、模倣不可能である、代替不可能であるという特性を持つ必要がある。企業はこれらのリソースを活用し、独自の能力を構築して市場での優位性を確立する。 ### 企業での応用 企業はリソース・ベースト・ビューを活用して、内部の強みを最大限に活かす戦略を策定し、それを市場の機会に合わせて適応させる。例えば、特許技術、ブランドイメージ、専門知識、企業文化など、他の競争者が容易に模倣できない独自のリソースを活用することで、市場で独特の地位を築くことが可能である。 この理論は、戦略の立案だけでなく、企業の資源評価、投資の優先順位決定、新規事業の検討などにも影響を与え、企業の持続的な成長と競争力の源泉を内部に求める考え方を提供する。