タスクシュートは、一般の習慣化メソッドとは異なり、「やりたいこと」を先に設定するのではなく、実績に基づいてルーチンを作成する。これは実際に一度行ったことを元にするため、継続が容易になるという特徴がある。
### ルーチン化の対象となるログ
#### 定期的に実行すること
毎日実行することが明確なタスクをログとして記録し、それをルーチン化することで習慣にする。これにより、日常の活動を効率的に管理できるようになる。
#### 2日以上かかること
一日で完了しないタスクもログに記録し、進捗を管理する。
大きなプロジェクトや複数日に渡る作業もログとして記録し、ルーチン化することで、計画的に進めることができる。
### ログからルーチンを作るプロセス
1. **プランからログへ**:まずは計画を立て、その計画に着手できたかどうかをログに残す。このログがルーチンの基礎となる。
2. **実績を元にルーチンを作成**:ログに基づいて現実的なルーチンを作成する。理想のプランをそのままルーチン化するのではなく、実際に行った内容を反映させることで、継続しやすくなる。
3. **ルーチンの調整**:ログを日々振り返り、ルーチンを調整する。特に、実行できた時間帯や実績時間を基にルーチンを設定することが重要である。
### 難易度の調整
ログに記録するタスクの難易度を調整し、適切な範囲でルーチン化することが大切である。難しすぎるタスクは続かず、簡単すぎるタスクは効果が薄いため、バランスを取ることが求められる。
### 継続的な改善
ログから得られるデータを基に、自分のルーチンを継続的に見直し、改善していくことが必要である。これにより、効率的かつ効果的な日常の活動が実現できる。
### 実際の例
英語の勉強を朝30分とプランに登録したが、実際には夕食後に12分だけ勉強できた場合、この12分のログを基に「夕食後に15分英語を勉強する」というルーチンを作成する。これにより、翌日以降も現実的な時間帯で英語の勉強を継続しやすくなる。
### デイリールーチンの重要性
デイリールーチンは習慣化しやすく、先送りを防ぐ効果がある。毎日少しずつ取り組むことで、一度に行うタスクの負荷を下げ、継続性を高める。週に一度の大きなタスクよりも、毎日の小さなタスクが効果的である。
### 現実的な時間帯と見積もり時間
ルーチンの実行時間帯は現実に合うように設定する必要がある。ログに基づいた時間帯でルーチンを設定することで、無理のない実行が可能となる。また、見積もり時間もログの実績に基づいて設定する。理想的な時間ではなく、実際に取り組んだ時間を基にすることで、先送りを防ぐ効果がある。
### ログとルーチンをつなぐレビュー
日次レビューを通じて、ログを振り返り、ルーチンを調整する。先送りゼロが達成できたかどうかを確認し、必要に応じてルーチンを修正する。これにより、現実的なルーチンが作成され、継続がしやすくなる。
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