### 概要
各組織形態は、それぞれの事業フェーズや目指すビジョンに応じて最適なものが異なる。組織の選択と設計は、その組織が直面する課題、市場環境、内部能力と密接に関連しているため、一概に優劣をつけることはできない。適切な組織形態を選択し、その組織内で効率よく機能するためには、上述の特徴を理解し、それに合わせた管理と運営が必要である。
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### 1. 機能別組織
##### 特徴
機能ごとにKPIを設定し、ウォーターフォール方式で組織を運営する。
##### 管理の利点
管理はしやすいが、機能別での最適化が行われるため、組織が硬直化しやすい。
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### 2. 事業部制組織
##### 特徴
各事業部が自律的かつアジャイルに動けるように分割される。
##### 課題
少人数での個別最適化が進むと、全体としての最適化において硬直化しやすい。
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### 3.マトリクス組織
##### 特徴
機能別組織と事業部制組織の特性を組み合わせた形態。両方のメリットを追求する。
##### 要求される能力
各部署間の調整コストが高まるため、高度な個人の接合能力が求められる。
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### 4. 自己組成型組織
##### 特徴
調整設計に特化しており、大規模なマクロ構造と人間プロセスのみに焦点を当てる。
##### 要求される要素
ビジネスモデルの強さ、構造の絶妙なバランス、メンバーの優秀さ。
##### 注意点
日本の組織文化では機能別組織に慣れ親しんでおり、この形態への移行はハードルが高いとされる。
[自己組成型組織における課題](craftdocs://open?blockId=86D70F1E-E717-4111-A6C8-34B2DF0EAD12&spaceId=7ef0b32f-b2ba-85e7-610c-84ddabaf4675)
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### 参照
[「組織開発」と「組織デザイン」の違い | CULTIBASE](https://www.cultibase.jp/articles/7281)
