[原典はこちら](https://youtu.be/-lfH6Z2fL6M?si=1IsvX0y3FJfau7u6)
会社の健全性を迅速に評価するためには、貸借対照表の総資産と総負債の2つの箇所を見るだけで十分である。これは、損益計算書が会社の全体の状況を一部しか示さないのに対し、貸借対照表は会社が資金をどこから調達し、どのように使っているのかを示すためである。
## 総資産と総負債の重要性
### 総資産
総資産は、会社が所有する資産の合計額である。これにより、会社がどれだけの資産を持っているかを把握できる。
### 総負債
総負債は、会社が負っている借金の合計額である。これにより、会社がどれだけの負債を抱えているかを把握できる。
## 重要な指標
### 総資産回転率(ROA)
総資産回転率(ROA)は、会社が1ドルの資産に対してどれだけの利益を生み出しているかを示す収益性の指標である。一般的に、ROAが高いほど良いとされる。
#### ROAの計算式
\[ ROA = \frac{純利益}{総資産} \]
#### ROAの改善方法
- **利益を増やす**: 売上増加やコスト削減を通じて利益を増やす。
- **総資産を減らす**: 未収金の回収、在庫レベルの管理、未使用固定資産の売却などを通じて資産を削減する。
### 総負債対総資産比率
総負債対総資産比率は、会社の資金調達のうち、借金が占める割合を示す指標である。一般的に、この比率が低いほど良いとされる。これは、会社が運営資金調達において借金に依存していないことを示すためである。
#### 総負債対総資産比率の計算式
\[ 総負債対総資産比率 = \frac{総負債}{総資産} \]
## 結論
貸借対照表の総資産と総負債に焦点を当てることで、会社の財務状況を迅速かつ簡単に評価することができる。これにより、会社がどれだけの資産を持ち、どれだけの負債を抱えているかを把握し、健全性を判断するための重要な指標を提供する。