2026-10-21
2026-10-21

中心にあるのは、作り手が選んだ表現と、受け手が持つ経験・期待・願いとの関係だ。センスは、その関係を見立てて表現を選び、反応に応じて調整する判断力だ。

flowchart TB
    subgraph C["作り手"]
        direction LR
        I["インプット<br/>作品・文化・生活・人の観察"]
        X["抽出<br/>何が、なぜ心を動かしたか"]
        J["編集・判断<br/>誰に、何を、どう届けるか"]
        I --> X --> J
    end
    B["表現の調整<br/>親しみ ↔ 新しさ<br/>明示 ↔ 余白<br/>調和 ↔ 異質さ<br/>緊張 ↔ 緩和"]
    J --- B
    J --> W["作品・体験<br/>形・音・言葉・物語・動き・操作"]
    subgraph R["受け手の中で起こること"]
        direction LR
        P["気づく・感じる<br/>注意・知覚"]
        U["予想する・理解する<br/>既知との照合・発見"]
        M["自分と結びつける<br/>記憶・願い・価値観"]
        E["感情が動く<br/>喜び・驚き・共感・切なさ"]
        P <--> U
        U <--> M
        P --> E
        M <--> E
    end
    W --> P
    H["受け取り方を変える条件<br/>身体の特性・文化・個人の経験・その場の状況"]
    H -.-> P
    H -.-> U
    H -.-> M
    E --> O["その後に残る変化<br/>記憶・見方・愛着・態度・行動"]
    O --> F["反応の観察<br/>何が届き、何が変わったか"]
    F --> X
    F --> J
  • 琴線:受け手の記憶・願い・価値観など、表現が意味を持つ接点。
  • 新しさ:受け手の既知や予想との違い。同じ表現でも、受け手によって変わる。
  • センス:その接点と違いを見立て、要素・組み合わせ・順序・強さを選ぶ判断力。

感情から行動への矢印は、必ず起きる因果を意味しない。まず「どんな感情を生みたいか」、続いて「その後に何を残したいか」を分けると、制作にも作品分析にも使える。

軸から育てるものづくりのプロセスでは、欲しい瞬間から制作の順序を考える。