切り口としてのwhy,whatの本質

問題解決や企画立案において、まず「なぜそれをするのか(why)」と「何をするのか(what)」を定義することは、目的が常に先にあるという原則に基づいている。これらの定義は、プロジェクトや施策の「切り口」を形成する重要な要素である。切り口とは、課題や機会に対するアプローチの視点や枠組みであり、方向性を示すものである。

イシュードリブンな問題解決が組織の成功を導くという考え方においても、最初に「なぜ」という問いから始まるイシュー(課題)の設定が重視される。しかし、この段階では問題の本質を捉える視点を提示しているに過ぎず、その視点が実際に機能するかどうかは別の問題である。

コンセプトは判断基準を提供し、一貫性を生み、価値の源泉となるが、コンセプト自体は実行可能性を保証するものではない。コンセプトメイキングとは新たな意味を創造することであるという点において、why/whatの定義は新たな意味の枠組みを提示するが、その枠組みの実効性は検証を要する。

切り口の有効性判断とhowの重要性

切り口(why/what)がワークするかどうかを判断するためには、ギャップ解決を中心とした仕事の哲学は、全てのビジネス活動の基盤となるという視点から、現状と目標のギャップを埋める具体的な方法論(how)までを一気通貫で考える必要がある。

仮説を立てるには想像力と直感が必要であるが、その仮説の有効性を判断するには、仮説検証において、仮説が「正しい」ことを検証するのではなく、仮説が「間違っている」ことを検証することが重要であるという原則に基づき、how(実行方法)の段階まで具体化して検証することが不可欠である。

効果的な探索には全方位的探索から仮説検証型探索への段階的移行が不可欠であるという考え方からも、初期の抽象的な切り口(why/what)から、具体的な実行戦略(how)への移行プロセスが重要であることがわかる。

一気通貫思考の実践

一気通貫思考とは、アウトプットの階層性を理解し、活用することが効果的な仕事の進め方の基盤となるという原則に従い、目的(why)、内容(what)、方法(how)を階層的かつ一貫性を持って構築することである。

AI時代の事業構想スキームは具体と抽象を行き来することで効果的なビジネス創出を可能にするという視点からも、抽象的な切り口(why/what)と具体的な実行計画(how)の間を行き来することで、より実効性の高い構想を練ることができる。

実践においては、ダブルダイアモンドプロセスは全ての仕事に適用可能な普遍的なアプローチであるというフレームワークが有効である。このプロセスでは、問題定義(why)から解決策の発散・収束(what/how)まで、一貫したアプローチで取り組むことができる。

アサンプションマトリックスは不確実性の構造化と意思決定の質を向上させる重要なツールであるを活用することで、why/whatの段階で設定した仮説がhowの段階でどのように検証されるかを体系的に整理することができる。

ビジネスおよび製品開発における応用

製品開発においては、ジョブ理論に基づいて顧客の「なぜ」と「何を」を明確にした後、ジョブ定義文は製品開発の方向性を明確にする重要なツールであるを活用して切り口を定義する。しかし、その切り口が実際に機能するかどうかは、プロダクト開発の成功は顧客ジョブの理解と仮説検証にかかっているという原則に従い、具体的な実装方法(how)まで検討することで初めて判断できる。

スタートアップのフェーズにおいても、初期のアイデア段階(why/what)から実行段階(how)まで一気通貫で考えることが、成功確率を高める鍵となる。スタートアップの段階的成長プロセスは、発見から拡張までの4段階を経て実現されるが、各段階において切り口の有効性を常に検証し続ける必要がある。

デザインプロセスは明確なアウトプット単位と役割分担によって効果的に進行するという視点からも、why/whatの切り口を定義する段階と、howの実行方法を具体化する段階の間で適切な連携が必要である。

抽象と具体の往復による検証

抽象化とは、情報の圧縮であるという理解に基づくと、why/whatの定義はある種の情報圧縮であり、その過程で重要な詳細が失われる可能性がある。そのため、抽象度の高い仕事は明確化と構造化によって効果的に進められるという原則に従い、抽象的な切り口を具体的なhowに展開する過程で、失われた詳細を補完する必要がある。

このプロセスにおいては、抽象度の高い仕事では、参加者の増加が意思決定の質を低下させるという点に注意し、適切な規模と構成のチームで検討を進めることが重要である。

目的の明確化が仕事の成功を左右するという観点からは、why/whatの定義は必要条件であるが、判断力の向上には必要な情報の理解が必要という原則に従い、howの具体的な検討を通じて必要な情報を補完することで、切り口の有効性を正確に判断することができる。

実行へのコミットメント

最終的に、仕事の依頼を受けた際の効果的な対応は、目的の言語化、期日の設定、即時行動の3点に集約されるという原則に従い、why/whatの切り口を定義した後は、具体的なhowを設定し、実際の行動に移すことが重要である。

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせという視点からも、切り口(why/what)は既存要素の新しい組み合わせを示唆するものに過ぎず、その組み合わせが実際にどのように機能するか(how)を検証することで、真の価値が生まれる。

アクションの早さの重要性を認識し、切り口の定義から実行方法の具体化、そして実際の行動までを迅速に進めることが、成功への鍵となる。

結論

why/whatの定義は問題や機会に対する切り口を提供するものであり、方向性や視点を示す重要な要素である。しかし、その切り口が実際に機能するかどうかは、具体的な実行方法(how)まで一気通貫で考え、検証することで初めて判断できる。

ファンクショナルアプローチを全ての仕事に活かすためのミニマムな考え方は、機能に注目し固定観念を打破することであるという視点からも、切り口の機能性を評価するためには、実際の文脈における動作(how)を検討することが不可欠である。

このような一気通貫思考は、アウトカムとアウトプットとデザインの成熟度を高めるとともに、ギャップ解決中心の仕事テンプレート:効果的な問題解決と価値創造のためのガイドに沿った効果的な問題解決を可能にする。最終的には、まず初めにアウトプットの見通しをつけることで、why/whatからhowまでの一貫したビジョンを持ち、実効性の高い施策を実現することができる。

📖イシューからはじめよが示すように、問題設定(why/what)は重要であるが、その実効性は解決策の実装(how)まで検討することで初めて確認できるのである。